新刊のお知らせ
近藤弘文さんの詩集『夜鷹公園』が刊行されました。「夜鷹」ということばから、ある連想に誘われるかもしれませんが、読み進むにつれて、そうした先入見は解体されて、「だれもいない」場所にたどりついていることに気がつかされます。そして、行から行へと渉る、そのことばの動きに魅せられるのです。短かい詩をひとつ紹介します。
樹皮と雪
樹皮の燃え尽きたあとをながめて
それが雪に
それが雪にかわる
こともあるはず
と書いた
トビヒスイ
吐くのなら
もっとしずかな泥を
本体1500円+税
装丁 土田省三
(2007年10月19日)
*
スコットランドの詩人、ウィリアム・オールド(1924 - 2006)の本邦初訳詩選集『ウィリアム・オールド詩集ーーエスペラントの民』が好評発売中です。臼井裕之氏の清新な翻訳で、自ら「エスペラントの民の詩人」と称したウィリアム・オールドの「今日を生き抜いた」詩をお読みください。
そのなかから、冒頭の一篇を紹介します。
エスペラントを学ぼうとしない恋人に ウィリアム・オールド(臼井裕之訳)
きみはエスペラントをやろうとしない
それでもいいさ 理由は分かっている
エスペラントがぼくの口を突いて出ると
きみはすっかりご機嫌斜め
そうさ そんなとききみが一瞬、息を呑むのを
ぼくが知らないとでも思っていたのか
きみはエスペラントに嫉妬しているのさ
半分ずつ 分け合わないといけないのだから
でも考えてごらん 些細なことに
執着してもしょうがない ザメンホフ先生の
模範文例集にでも 取り組む方がましさ
そうすれば きみは今よりいっそう人間らしくなる
ぼくに対立するのではなく 共感するようになる そして
何より ぼくの書いた詩を読めるようになる
*模範例文集 1894年に第一版が出版された、ザメンホフが著した42課からなるエスペラント入門用の例文集
本体2100円+税
リニューアルに伴い紹介ページができるには少し時間がかかりますので、ご注文はメールあるいはFAX(048-466-5838)でお受けしています。
樹皮と雪
樹皮の燃え尽きたあとをながめて
それが雪に
それが雪にかわる
こともあるはず
と書いた
トビヒスイ
吐くのなら
もっとしずかな泥を
本体1500円+税
装丁 土田省三
(2007年10月19日)
*
スコットランドの詩人、ウィリアム・オールド(1924 - 2006)の本邦初訳詩選集『ウィリアム・オールド詩集ーーエスペラントの民』が好評発売中です。臼井裕之氏の清新な翻訳で、自ら「エスペラントの民の詩人」と称したウィリアム・オールドの「今日を生き抜いた」詩をお読みください。
そのなかから、冒頭の一篇を紹介します。
エスペラントを学ぼうとしない恋人に ウィリアム・オールド(臼井裕之訳)
きみはエスペラントをやろうとしない
それでもいいさ 理由は分かっている
エスペラントがぼくの口を突いて出ると
きみはすっかりご機嫌斜め
そうさ そんなとききみが一瞬、息を呑むのを
ぼくが知らないとでも思っていたのか
きみはエスペラントに嫉妬しているのさ
半分ずつ 分け合わないといけないのだから
でも考えてごらん 些細なことに
執着してもしょうがない ザメンホフ先生の
模範文例集にでも 取り組む方がましさ
そうすれば きみは今よりいっそう人間らしくなる
ぼくに対立するのではなく 共感するようになる そして
何より ぼくの書いた詩を読めるようになる
*模範例文集 1894年に第一版が出版された、ザメンホフが著した42課からなるエスペラント入門用の例文集
本体2100円+税
リニューアルに伴い紹介ページができるには少し時間がかかりますので、ご注文はメールあるいはFAX(048-466-5838)でお受けしています。
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- 日時:21:19