2008年11月 アーカイブ

新刊のお知らせ

 佐藤朝子さんの『おとなのぬり絵 その2』、『おとなのぬり絵 ポスト・カード・ブック』が刊行されました。これは、2002年に出版された『おとなのぬり絵』の続編です。佐藤さんが描いた物語の絵に、あなたの色が加わって、ingの物語ができあがる、その瞬間を、ぜひ味わってみてください。また、ポスト・カード・ブックではご自分で色を加えることによりオリジナルポストカードが誕生します。一枚一枚「あなた色」をたのしむと同時に贈り物としてもよろこばれると思います。 
 なお、はじめの『おとなのぬり絵』が刊行(2002年7月)された後、別の出版社から『大人の塗り絵』というシリーズ本が出版されましたが、佐藤朝子さんの本は『おとなのぬり絵』です。お間違えのないように、と思います。

『おとなのぬり絵 その2』
A5判・並製 図版32点
1500円(税別)

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『おとなのぬり絵 ポスト・カード・ブック』
A6判・上製 図版12点(上記から抜粋)
1000円(税別)

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*図版から一点紹介します。
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(2009.03)
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里中智沙さんの詩集『手童〔たわらは〕のごと』が刊行されました。1989年に小社から刊行された『夢の浮橋、わたる』以来、19年ぶりの第三詩集です。タイトルは、石川郎女の「古りにし嫗にしてやかくばかり恋に沈まむ手童のごと」によるものです。現在が、著者の能や歌舞伎などの古典への愛と融け合う詩の時空は深く、読む者を遠くまで運びます。その詩を味わっていただきたく、紹介したいのですが、長い詩が多いので、代わりに帯文を記します。「なぜわたしはこんなところにいるのだろう  むかしを今に、今をむかしに/さすらうものたちが往還する舞台を/いま、一天のひかりが遍照する」。ぜひ手にとってお読みください。

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装丁・大原信泉
B5変型・フランス装(本文活版印刷)・本体2000円

* 

笹原玉子さんの詩集『この焼跡の、ユメの、県〔あがた〕』が刊行されました。笹原さんは、すでに歌集を二冊出されていますが、これははじめての詩集です。「妖精の容姿と資質を備えもつ詩人笹原玉子は、たぶん彼女自身が水の精〔オンディーヌ〕や風の精〔シルフィード〕の姉妹なのだろう。言葉の森深く分け行って、言霊〔ことだま〕たちそしてあまたの妖精たちと戯れながら、不可思議の伝説を紡ぎ出す」――この鈴木漠氏の帯文がこの詩集の魅力を余すところなく語っています。清冽凛乎とした笹原ワールドを味わっていただければ幸いです。巻末に置かれた短かい詩を一篇。

白鳥座  笹原玉子

瀕死の白鳥
といふことばがあり
幼いころの私は
白鳥が瀕死なのではなく
瀕死
それじたいが白鳥
なのだと思つてゐた

いま
ゆふまぐれの
白鳥座から
瀕死
といふ思念がまつすぐに降りてくる
地上の一羽のうへに
再生といふ名の
一羽のうへに

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装丁・大原信泉
A5判・フランス装(本文活版印刷)・本体2000円

  *
 伊藤博明さんの詩集『scintilla/閃光』が刊行されました。これは、もともと英語で書かれたものに日本語を付した和英対照詩集で、右開きで日本語の詩を、左開きで英語の詩を読むことができる構成となっています。「閃光」とは、エックハルトのいう「魂の火花」のことでしょうか。到来したものを英語で書きとめた後に日本語に置き換えるその作業は、詩の謎を語っているようです。詩篇の間にはさまれた尾花基氏の写真も、この詩集に奥行きを与えています。
 冒頭の短かい詩を和英対照で紹介します。

転位

もう夜明けだ、
わたしのからだのまわりは、いつしか
明るみはじめている。
わたしは、夜通したどった
あなたの言葉とともに
次第に増してくる光のなかへはいる。
ありがとう。

Transport

It is daybreak
before I knew it. It is getting light
all about me.
Now, I silently move with your words
I lay awake following all night
into this growing light.
Thank you.

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A5判・並製・本体2000円

  *

浅野言朗さんの第一詩集『2⁶=64/窓の分割』が刊行されました。この詩集を一言で説明することは困難であり、一篇の詩を引用することも不可能であり、実際に手に取ってみていただくしかないと思います。B5判の大きな紙面に対称/非対称に配置された一篇一篇の詩に捧げられつつ、同時に、2⁶=64の詩篇に捧げられた精神によって、打ち建てられた時空。そして、そこを吹き抜けていく風を感受するとき、この一冊の詩集は深く記憶されるでしょう。

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B5判上製 装丁・大原信泉 本体2000円+税

  *
ミッドナイト・プレスでは、このたび、7月13日に開かれた「第12回TOKYOポエケットin江戸博」への参加に併せて、midnight press EXTRAを発行しました。「2008年夏、いま、詩はどこにあるか?」というテーマで、12人の方(近藤弘文、清水あすか、chori、須永紀子、上田假奈代、タケイリエ、小林レント、柴田千晶、久谷雉、ヤリタミサコ、桑原滝弥、中村剛彦)に書いていただきました。B4二つ折り4ページのフリーペーパーですが、中身はアクチュアルです。このEXTRAを閲覧することができます。

■既刊詩集
五月女素夫『月は金星を釣り』本体2000円+税
近藤弘文『夜鷹公園』本体1500円+税
臼井裕之訳『ウィリアム・オールド詩集 エスペラントの民』本体2100円+税

  *
 リニューアルに伴い紹介ページができるには少し時間がかかりますので、書籍のご注文はメールあるいはFAX(048-466-5838)でお受けしています。
( 2008年11月01日)

新刊詩集のご案内

 伊藤博明さんの詩集『scintilla/閃光』が刊行されました。これは、もともと英語で書かれたものに日本語を付した和英対照詩集で、右開きで日本語の詩を、左開きで英語の詩を読むことができる構成となっています。「閃光」とは、エックハルトのいう「魂の火花」のことでしょうか。到来したものを英語で書きとめた後に日本語に置き換えるその作業は、詩の謎を語っているようです。詩篇の間にはさまれた尾花基氏の写真も、この詩集に奥行きを与えています。
 冒頭の短かい詩を和英対照で紹介します。

転位

もう夜明けだ、
わたしのからだのまわりは、いつしか
明るみはじめている。
わたしは、夜通したどった
あなたの言葉とともに
次第に増してくる光のなかへはいる。
ありがとう。

Transport

It is daybreak
before I knew it. It is getting light
all about me.
Now, I silently move with your words
I lay awake following all night
into this growing light.
Thank you.

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A5判・並製・本体2000円


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浅野言朗さんの第一詩集『2⁶=64/窓の分割』が刊行されました。この詩集を一言で説明することは困難であり、一篇の詩を引用することも不可能であり、実際に手に取ってみていただくしかないと思います。B5判の大きな紙面に対称/非対称に配置された一篇一篇の詩に捧げられつつ、同時に、2⁶=64の詩篇に捧げられた精神によって、打ち建てられた時空。そして、そこを吹き抜けていく風を感受するとき、この一冊の詩集は深く記憶されるでしょう。

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B5判上製 装丁・大原信泉 本体2000円+税

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ミッドナイト・プレスでは、このたび、7月13日に開かれた「第12回TOKYOポエケットin江戸博」への参加に併せて、midnight press EXTRAを発行しました。「2008年夏、いま、詩はどこにあるか?」というテーマで、12人の方(近藤弘文、清水あすか、chori、須永紀子、上田假奈代、タケイリエ、小林レント、柴田千晶、久谷雉、ヤリタミサコ、桑原滝弥、中村剛彦)に書いていただきました。B4二つ折り4ページのフリーペーパーですが、中身はアクチュアルです。このEXTRAを閲覧することができます。

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 五月女素夫の『月は金星を釣り』が刊行されました。これは、著者の五冊目の詩集です。著者独自の美学は深みを増しつつ、ことばの揺れ動くさまはいよいよとらえがたく、そうであるがゆえに、詩が生成する時空がリアルに立ち上がってくるようです。その冒頭の一篇を。


 言葉  五月女素夫

ふたりきりで遊び ふたりきりで話した
それだけの サークル
だから
酔ったときにだけ云われる言葉があるのだけれど
謎をかけられても ふしぎな気持ちになった
そのひとに からだは甘えたい
そんな事かもしれない
酔わないと
”でも、云わないのね
おもいだせないくらいの秘かなふかくに
蔵われている
そういう言葉など あるのだろうか
茨の繁みに
酔った頭をつっこんで
夜の肺がひかるくらい樹木のミントをすいこむ
ひとり
あるきながら帰る
坂の 途中
ならんでいる 家と 家の
間に
見える深夜の空は けむっている霧状にやわらかい
間に ある
ひとりには 余る
ただ
それだけの
言葉で あるのに

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本体2000円+税
A5判・並製
装丁 土田省三


   *

 近藤弘文さんの第一詩集『夜鷹公園』が好評発売中です。「夜鷹」ということばから、いくつかの連想に誘われるかもしれませんが、読み進むにつれて、そうした先入見は解体されて、「だれもいない」場所にたどりついていることに気がつかされます。短かい詩をひとつ紹介します。

 樹皮と雪

樹皮の燃え尽きたあとをながめて
それが雪に
それが雪にかわる
こともあるはず
と書いた

トビヒスイ
吐くのなら
もっとしずかな泥を

 行から行へと渉る、そのことばの動きを、多くの人に味わっていただければ幸いです。

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本体1500円+税
A5判変型(125×190ミリ)
装丁 土田省三

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 スコットランドの詩人、ウィリアム・オールド(1924 - 2006)の本邦初訳詩選集『ウィリアム・オールド詩集ーーエスペラントの民』が好評発売中です。臼井裕之氏の清新な翻訳で、自ら「エスペラントの民の詩人」と称したウィリアム・オールドの「今日を生き抜いた」詩をお読みください。本体2100円+税

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 リニューアルに伴い紹介ページができるには少し時間がかかりますので、書籍のご注文はメールあるいはFAX(048-466-5838)でお受けしています。