2007年07月 アーカイブ

『ウィリアム・オールド詩集―エスペラントの民の詩人ー』刊行のお知らせ

 スコットランドの詩人、ウィリアム・オールド(1924―2006)の本邦初訳詩選集が、臼井裕之氏の清新な翻訳で刊行されました。自ら「エスペラントの民の詩人」と称していたウィリアム・オールドの「今日を生き抜いた」詩は、詩の世界に新鮮な風を吹き込んでくれることでしょう。
 そのなかから、冒頭の一篇を紹介します。

エスペラントを学ぼうとしない恋人に  ウィリアム・オールド(臼井裕之訳)

きみはエスペラントをやろうとしない
それでもいいさ 理由は分かっている
エスペラントがぼくの口を突いて出ると
きみはすっかりご機嫌斜め

そうさ そんなとききみが一瞬、息を呑むのを
ぼくが知らないとでも思っていたのか
きみはエスペラントに嫉妬しているのさ
半分ずつ 分け合わないといけないのだから

でも考えてごらん 些細なことに
執着してもしょうがない ザメンホフ先生の
模範文例集にでも 取り組む方がましさ

そうすれば きみは今よりいっそう人間らしくなる
ぼくに対立するのではなく 共感するようになる そして
何より ぼくの書いた詩を読めるようになる


  *模範例文集 1894年に第一版が出版された、ザメンホフが著した42課からなるエスペラント入門用の例文集

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本体2100円+税
 リニューアルに伴い紹介ページができるには少し時間がかかりますので、ご注文はメールあるいはFAX(048-466-5838)でお受けしています。

 なお、エスペラントについて詳しく知りたい人には、最近刊行された、田中克彦氏の『エスペラント』(岩波新書)をおすすめします。

  *
世界エスペラント大会のお知らせ
 第92回世界エスペラント大会が、8月4日(土)から11日(土)まで、横浜・ZAIMで開催されます。その一環として、8月5日(日)に「朗読の夕べ―エスペラントの詩×日本の詩」が下記のとおり開かれます。どうぞご参加ください。
 
「朗読の夕べ―エスペラントの詩×日本の詩」
○出演 ジェラウド・マトス イシュトヴァン・エルティル 谷川俊太郎
 (司会 臼井裕之)
○8月5日(日)午後4時〜6時
○会場 ZAIM別館(横浜市中区日本大通り)
○会費 500円(資料代実費)
○定員 先着100名
○申込みはyes2007@yahoogroups.jp 、
詳細はhttp://www.k2.dion.ne.jp/~dsn/uk/semj.html まで。