「並び机の詩窓」(連載三) 壱 はじめ

 

詩と小説――詩史的課題として(二〇一六年十二月一日)

 

一 明治三〇年の抒情詩人たち

 

 1 散文への転身とその在り方

 『抒情詩』のその後

 島崎藤村の転身

 柳田国男の「文学

 柳田の慨嘆

 2 田山花袋における詩と小説

 詩作の経緯

 花袋の詩観

 自己批判の欠落とその文学

 3 国木田独歩の「無言」

 独歩への旋回

 独歩の「無言」

 「中心點」との一体化

 普遍的テーマ

 

二 現代詩のなかの詩と小説――川上未映子の場合

 

 1 散文とその仕組み

 初体験としての「散文」

 文体の急変

 2 饒舌の封印

 『ヘヴン』への評

 問われる必然性

 3 「文体詩」の展開

 文体を必然とする詩

 「文体詩」の内訳

 期待される詩世界の創出

 

 エピローグ

 

 付論

 反歌の歌体論~長歌と短歌~

 

 

 

壱 はじめ(いちはじめ)1950年生まれ。詩論集「北に在る詩人達」、音楽論「バッハの音を「知る」ために」など。ブログ:http://ichihajime2012.blogspot.jp/  ツイッター:https://twitter.com/hawatana1

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