誌の雑誌 midnightpress 5号
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1999年秋 5号(1999年9月5日発行)

【主な内容 】
●詩作品 天沢退二郎 安田有 タケイリエ 高野静行 伊東篤志 相沢正一郎 近澤有孝 岩木誠一郎 佐々木浩 安水稔和
●新連載対談 「詩のなかの女」 谷川俊太郎 正津勉
●連載 辻征夫/福間健二/瀬尾育生/ご隠居と八っつあんの現代詩談義
●ポエトリー・コミック 長谷邦夫
●詩の教室 高校生クラス 清水哲男/一般クラス 川崎洋
●詩の相談室 高取英
●コラム 阿部岩夫/萩原健次郎/根石吉久/松岡祥男
●ネットワーク詩の明日へ 大村浩一


■表紙「音楽」・目次・本文イラスト/永畑風人
■写真 野口賢一郎



「詩の雑誌 midnight press」第5号をお届けします。夏が苦手な僕としては、真夏日が続くなかの作業はこたえるが、この夏は気持ち的に軽さをキープすることができているように思う。ブライアン・ウィルソンのコンサートで夏の生き方を教えられたからかもしれない。■その夏の作業のなかで、ふと、いま、現代詩――いや、たんに詩といってもいいのかもしれないのだが――は、引き裂かれて宙吊りにされているのではないか、と思うときがある。時間的には、不易流行――新しさと変わらぬものとのあいだで、空間的には、定型詩と散文とのあいだで、じゅうぶんに引き裂かれて宙吊りの状態にあるのではないか、と。ただ、この宙吊り状態を僕は嘆くつもりはない。むしろ、この非主体的主体とでもいうべきありようをそのまま受け入れる――楽しむ――ことが正解のような気もするのだ。■このような不安定な情況に身を置くことは、まさに不安であり、いずれかの極に身を置いて安心立命することが(強迫的に)選択されるときもあるかもしれない。だが、いまは、この宙吊りを生きたい。生きる勇気を持ちたい。この場合の「勇気」とは、イケイケのホットなノリではなくて、クールな情況判断を意味しているのだが……。■今号から、谷川俊太郎、正津勉両氏による連載対談が始まった。第一回は、昨年の十二月二十四日、青山のhowlで開かれた「ポエトリー・クリスマス・ナイト」の全記録だが、おふたりの対話と朗読された詩篇とが交響して生みだす詩の時空は多義性に満ちている。これからの展開を楽しみにしていただきたい。■ところで、「次号予告」で紹介しているものが予告どおり掲載されないことがあるけれども、中断されたわけではありません。いましばらくお待ちください。  (岡田)