誌の雑誌 midnightpress 創刊号
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1998年秋 創刊号(1998年9月5日発行)

【主な内容 】
●詩作品 稲川方人 長田弘 渡邊十絲子 今井義行 北爪満喜 正津勉 中江俊夫 佐々木幹郎 須永紀子 田中宏輔 井上弘治
●座談会 詩の時間、詩の空間。 大岡信 辻征夫 吉増剛造
●連詩「コジュケイの巻」 川崎洋 鈴木ユリイカ 安水稔和 平田俊子
●アンケート『私の好きな日本の詩』 木田 元/八木幹夫/山田風太郎/足立倫行/辻 仁成/宮内勝典/菅間 勇/窪田般彌/細見和之/三嶋典東/衣更着信/藤本真樹/加藤典洋/小長谷清実/芹 沢俊介/三枝昂之/林あまり/和合亮一/石関善治郎/井坂洋子
●連載 詩は生きている 福間健二/全世界メルヘン 瀬尾育生/二十世紀イタリアの詩人たち 河島英昭 
●創作 転倒 岩田宏 
●コラム 詩人のコラム 岸野昭彦/根石のコラム 根石吉久/読書日録 松岡祥男
●「詩の教室」「詩の相談室」開講、開設のお知らせ 清水哲男 川崎洋 高取英
●詩の図書室 吉本隆明『アフリカ的段階について』を読む 藤井東/城戸朱理『夷狄』を読む 神山睦美/松岡祥男『物語の森』を読む
  太田修
 
■表紙・目次・本文イラスト/永畑風人
■写真 野口賢一郎



ミッドナイト・プレス創立十周年を機に、『詩の雑誌midnight press』を創刊する。これまでは『詩の新聞midnight press』というペーパーを不定期刊行してきたが、これからはページも増え、年四回の定期刊行となる。この厳しい時代情況のなか、編集発行が試行錯誤を強いられることは、もとより承知している。■創刊の趣旨は、別記の「創刊の辞」に書いたとおりである。「詩の雑誌」というとき、この「詩」とは、なによりもまず、具体的な、目にみえる「一篇の詩」のことを考えている。ポエジーではない、ポエトリーでもない。ポエム、一篇の詩だ。■いま、一篇の詩は、いかに書かれるのか。いま、一篇の詩は、いかに読まれるのか。それをたずねる旅として、ひとつの選択(オルタナティヴ)として、『詩の雑誌midnight press』を創刊する。主題は「一篇の詩」に尽きるが、方法は不定だ。せまくもなく、ひろくもない道を、一歩でも前に進んでいきたい。■次号から開講する「詩の教室」も、その方法のひとつだ(56ページ参照)。ともに考える場所としての「教室」から「一篇の詩」が生まれることもあるだろう。この「教室」のライヴもいずれ試みたいと考えている。また、双方向性の可能性を模索してホームページの開設準備も進めている。可能な限り、選択は開かれているほうがよい。読者諸氏の御支援をお願いします。  (岡田)