『Look at me.──たとえばな詩』
(ルック アット ミー ──たとえばなし)
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著者 井上摩耶(いのうえ まや)
装画

 

著者  

 

発行 2003年9月24日
定価  
本体2000円+税
ISBN 4-434-03582-7 C0092 \2000E
判型 A5判 /142頁 並製糸かがり

[収録詩篇]
・ ふつう 一つちょうだい 望み 私の居場所 短詩・ 少年 もう泣かないで 黒い傘 短詩・ 感染するさみしさ 国境 短詩・ プレゼント 一番大切な過去 
・ 時々の休み時間 無題 天 幸福 しばらくすると 雨上がり、木の下で 信頼の海  突き抜けていくもの さえない頭 
・ unknown happiness  253のトイレの中は もぐら このまま 一瞬 波・岩・わたし  短詩・ 今日の空 無題 その先は 明日を見て 昨日を忘れて 短詩・ 夜の海 回る 炎 短詩・  終わりに


【帯文章】より
ひとつの幼い魂、それが大きな自然と語りながら、ためらい、疑い、自分を励ましながら成長してゆく、そんな魂の透明な詩の数々。明日をおずおずと夢見ながら、それでいてみんなが通ってゆく命の道。大人が忘れてしまったこの「自分さがし」の新鮮な命の歌は思いのほか深くはっと胸をつきます。この幼い魂が世界と一緒に生きているからです。




鳥 井上摩耶

自分のように小さな人間がいる

人間とは歌が歌える

うその話が本当に思える

地球は丸いということを

どこかで教わった

テレビで見た。信じた。

学校へ行った。先生を感じた。

でも鳥が空を飛べるということだけは

誰からも教わりたくないと思った。