『夏の日のこども』
(なつのひのこども)
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著者 山口 澄(やまぐち すみ)
装丁 土田省三(Little Elephant Co)
発行 2002年5月25日
定価  
本体1500円+税
ISBN 4-434-01976-7 C0092 \1500E
判型 A5変型判 / 70頁 並製糸かがり

[収録詩篇]
あどけない話ーー父・娘ーー 花 火加減 夏の日のこども おんぼろ月夜 おたんこなす
八月 ともしび 球児 初秋の一日ーー男と女の会話ーー メロディ あとがき

[紹介]
過ぎ去った夏休みの日々を、永遠の夏休みにすることだってできるのです。いつまでもかわらないもの、いつまでもおわらないものはあるのだから・・・。夏の記憶が鮮やかに蘇る著者の第一詩集。



ともしび
山口 澄

夕暮れの街に
ぽつり ぽつりと
家々のあかりが灯るように
やさしさのあかりも
こころの中に
ぽつり ぽつりと
灯していけばいいのよ
焦ることなく
急ぐことなく
ぽつり ぽつりと
丁寧に
突然の大風に
あかりを吹き消されてしまっても
また最初から
ぽつり ぽつりと
何度でも