詩とはなんでしょうか?
  これには、人さまざまの答えがあり、万人が納得できる唯一の答えというものはないでしょう。
  けれども、さまざまな答えを析出していく過程で、いま、ここを超えんとするものへのあこがれがたしかにあるということに気がつきます。
  思えば、詩とは、ことばでことばを超えていくもの(こと)の謂いではなかったか、と。21世紀が明けたいま、もはや、これまでの知識、経験だけでは生きていけないことが明らかになってきたように思います。
  新しく始めるという意味では、誰もが同じ場所にいるいま、ミッドナイト・プレスは、詩を生きることの意味をさらに尋ねていきたいと思います。

代表  岡田幸文



会社名 有限会社 ミッドナイト・プレス
代表  岡田幸文
創業  1988年(昭和63年)3月22日
所在地 〒351-0101 埼玉県和光市白子3-19-7-7002
電話  048-466-3779
FAX  048-466-5838
email@midnightpress.co.jp
http://www.midnightpress.co.jp




1988年3月22日設立
1989年1月「詩の新聞midnight press」創刊
1998年3月「詩の新聞midnight press」終刊
1998年9月「詩の雑誌midnight press」創刊
2006年3月「詩の雑誌midnight press」休刊
現在、復刊に向けて活動中

主な刊行物
『祝魂歌』谷川俊太郎編 
辻征夫『詩の話をしよう』
井上輝夫『冬 ふみわけて』
飯島耕一『白紵歌』
『川崎洋自選自作詩CD詩集』
川田絢音『それは 消える字』
久谷雉『昼も夜も』など



季刊『詩の雑誌 midnight press』創刊の辞

ひとつの世紀が――二十世紀が――暮れようとしている。  
わたしたちは、いま、終わりを生きつつ、始まりを生きようとしているのだろうか。かつて、十九世紀末がそうであったように。
 だが、わたしたちは知っている。一九世紀末にはみられた生の哲学、生命の力への憧れが、この世紀末にはみられないことを。
 あるいは、なにかが始まろうとしているのかもしれない。けれども、それがなんであるのか明らかにする言葉をわたしたちはいまだに持つことができずにいる。ただ、判断を遅らせているだけなのかもしれないが。
そして、いま、詩もまた昏れようとしているのだろうか。世界の停滞と見合うかのように、いま、詩は沈停している。
21世紀の黄昏と、詩の黄昏とが重なり合うかのようにみえるのは偶然なのだろうか、必然なのだろうか。ただ、ここに、詩の詩たる理由を見出すこともできるのだ。言葉と相対するということは、すなわち世界と相対するということなのだから。
 なるほど、いまのわたしたちは憧れを持たないかもしれない。だが、この黄昏の季にあって、いまだみえざる彼岸へ向けて、詩の橋を架けてみようと試みることもむなしいことではないだろう。オプティミズムではない、ポジティヴな選択肢のひとつとして。

ミッドナイト・プレス